長いマストの撤去は、結果からしたら征服欲。

午前中から、北本市のM様の所へ。
お打ち合わせ、事前測定済みです。



北本市下石戸下M様の既設アンテナ。


お打ち合わせから
アンテナの劣化もしていますし、建て直しの方針となりました。



3.66m+αの長いアンテナマスト。


これを一人で撤去しなくちゃいけません。
正直、この現実を突きつけられると、逃げ出したくなる。


まずは、UHFとBSアンテナ、大概のケーブル類も撤去して
撤去を始めようとしたのですが、マストを抱える瞬間になって
その重さ、長さがすぐに実感が湧きます。


バケットがマスト上部まで届けば、段階解体撤去の方法もあるのですが、
今回は、バケットも届きません。


マストキーパー補助で、支線の切断により、そのまま一人で
横倒しの絵を現場へ向かう前にはイメージしていたのですが。
案外手ごわい。と言うか。
抱えきれずに、そのまま落下。
またはマストが長いですから電線に届く長さです。
そのまま接触する恐れもあります。


そんな失敗の絵しか、頭に浮かんできません。


ぴきん。
これは時間をかけても作戦を練る状況だべ。
何服も、タバコを吸いつつ、上から下から、作戦を練る。



電線の間からバケットを伸ばし試みます。


ケーブル、電話線、低圧線、高圧線と、
お客様宅前に走っていたのがバケットが伸ばせない理由だったのです。
何とか、その隙間をかいくぐってみたのですが、角度的に
マストまではそれでもたどり着けないですね。


考えた挙句。
結局これしかないですね、その結論に至りました。



切り離すマスト上段には、安全ロープを結んでおきます。


まず、そのままジョイント延長された撤去は、一人では無理。
ですので、ジョイントから少し上そこでパイプカッターでカットします。
ジョイント部分もポロリ落ちる可能性もあるので、そこにはテープ補強。
そして、上段を切離した瞬間に抱え切れなかったことも考えて、
バケットを頼りに安全ロープをくくりつけて。
これなら、最悪、下まで落とす可能性はなくなったはず。


それでも、一発勝負ですね。
上下を切って切断しても、
上段には、VHFアンテナは乗っていますし、抱える手は上段の下端ですから、



マスト切れました。


神様お願い、でバランス重視で横倒し。
やったよ。俺やりました。
この瞬間にドーパミン出てくる。



なぎ倒された、マスト上段。


ざまあ見ろ。
ボスキャラを、してやってやったよ。


倒してこれだけ苦労するのだから、
これ立てた工事屋さんも苦労したんだろうな。


そして、撤去してしまえば、
建て直し作業へ。
撤去を済ませてしまえば、設置作業って楽だなぁ。感じながら。



支線釘は、抜きかかり間際でした。


手でくるくる回っちゃうくらい、ぐらぐらです。
これは、もちろん打ち直しです。


お客様宅のお宅の破風は、空洞の箇所が多いです。
トントン叩いて、慎重に釘を打つ箇所を決めて
打ったら、引っ張り強度を確認していきます。


撤去が今回の作業の大きなネックで後はサクサクと思っていたのですが。
これは、作業中も測定確認しながら気づいたことです。
宅内で映るのは映っているのですが、
お客様にお引渡し出来る受信レベルじゃない。


明日再度訪問をお約束で、今日のところは戻ります。


夕方から行田でお打ち合わせです。



行田市下須戸K様 前橋局方向の景色。



行田市下須戸K様 東京タワー方向の景色。