地上デジタルアンテナ電波の取得障害となる条件。

自店でのこれまでの経験上、
電波障害となる条件を、その原因が強い順に並べてみました。


1.マンション等の障害となる建物がある。
2.アンテナ取付高さが低い。
3.高圧線等の電波障害となる物が近くにある。
4.送信局からの距離が遠い。



1.
これは、言うまでもなく。
受信方向に大きな障害物が有れば、受信への障害となります。
壁ですから。


反対方向にアンテナを向けて
アナログの場合に比べ比較的、反射波を電波を拾う。そんな裏技もあるようです。
但し、これは都内などの強電界地域に関して有効なようです。
県北に関しては、弱電界の為、この技は使えた試しはありません。
反射する時に、電波が死んでしまっているのでしょう。



2.
今回のS様邸のようなポール・電柱取付、
またはブラケットによるアンテナの付の場合、その要因として発生します。
頑張っても、屋根上設置の3.66マストの高さには届きません。


県北地域では
ブラケット設置はお勧めできませんね。



3.
時には、50dB近くの値が出ているのに、
TVで見ると、ブロックノイズが発生している場合があります。


C/N比と言われる物。
Nがノイズ、それに対して受信電波総量の強さ。
これが、どれだけ豊富であるか。
この比が高いほど優秀な数値となります。


正確な情報は、ボクにもわかる地上デジタルさんの
http://www.geocities.jp/bokunimowakaru/misc-diag.html
に載っています。


総量、50dBあっても、
その多くがノイズであれば、無意味な信号になってしまうのですね。


この場合、ブースターで増幅しても改善できません。
ノイズ部も同様に増幅してしまうためだそうです*1


この場合が、かなりやっかいなケースであったりします。
高圧線やら、問題になっている新幹線付近のノイズ障害やら。



4.
最後は、物理的な送信局からの距離です。
これは、分かり易い指標です。
確かに、遠ければ電波は弱い。
但し、上の1.〜3.の他の影響がなければ
たとえ距離が遠くとも時にはくっきり映ったりする地域があったりするのですね。


一般的には1.〜3.までも複合した環境で有ることが多いため
単純に距離の大きさだけで、この地域で映るか。


ホームページ経由で度々、お問い合わせ頂きます。
この地域で、地デジが映りますか?と。


実際は、一度現場を見させて頂かないと*2
また必要で有れば、テスト用UHFアンテナで測定してみないと。
更には、仮設繋げてみてテスト用液晶TVで映してみないと。


電気工事屋さんなのに、頼りないようですが。
その判断が出来ないというのが実際のところだったりします。


アンテナ工事はいろんな環境でそして件数やるほど、
当店でのその判断のハードルは高くなっていきました。

Google Earthを仕事に活用。

以前から、世界中をぐりぐりとGoogle Earthは遊んでいました。
つい最近も、都市伝説の番組で、紹介されていますね。


問い合わせ頂ける、お客様。
これ。お客様宅の状況、
Google Earth使えば、少しは見えてくるような気がしました。


定規ツールで、東京タワー方向に線を引けば、
その方向が開けているかどうか、その距離は、事前に判断出来ますね。
これからは、実地打ち合わせ前には、確認することにしましょう。

*1:問い合わせ、マスプロさんに直接お聞きしました

*2:大体の場合、この段階で映るせるか、映せないか。それは今までの経験で何となく分かります。