古いスイッチとコンセントの話。

このスイッチプレート見覚えがありますか?
多分、20〜30年前以上前に使われていたスイッチだと思います。
(少なくとも、自分が物心付いた頃には、普通に使われていました)

近頃、照明がつかなくなったとのことで訪問しての原因が
この時代のスイッチの接触不良が多いです。
スイッチを入れた感触としては、ONに入れても一番奥まで行かない感じです。
完全に切れる前は、使用しているうちでは、奥まで力を入れないとONにならないという感じになっていきます。

出来たら、スイッチ全部交換してみたら良いのでしょうけど、
屋内全部のスイッチは通常20箇所以上、全部交換するとそれなりの金額になってしまいますから。
スイッチの接触が悪くなった、あるいは、よく使用する箇所のスイッチだけでも交換してみたら如何でしょうか?



それと、上。
これ、今年に入ってから二件発生した、トラッキング現象で焦げたコンセントの写真です。
トラッキング現象とは、二本の電極の間に綿ぼこりが詰まっていって、そのうち炭化していって、最後には二本の電極がショートして火を噴く現象です。
どちらも大事に至らなかったのですが、万が一、火災の危険もあることを考えると大変恐ろしいです。

こちらも出来たら、10年に一度くらいは交換したほうがいいのでしょうが、
このようになる前にですが、電気屋さんを呼ばなくてもお客様ご自身で、簡単に改善できる方法があります。

単に、掃除機でコンセントを定期的に掃除してあげることです。
感電の危険を考えて、一番大きなブレーカを落としてから。
その際は、使っているプラグは全部外して。
コンセントの2本棒穴の中も念入りに掃除してあげてください。
(掃除し終わった後は、ブレーカをあげるのを忘れずに)

埃が溜まるのは、家具裏など風通しの悪い場所が多いです。
上記の典型的な例、家具裏など、目につかない場所では、万が一トラッキング現象が起こっても、焦げるような匂いがあってもその原因をお客様が特定できないことも多いようです。


古い木造住宅では、コンセントが少なく、家具裏等のコンセントからテーブルタップで使っていますが。目に付く場所へのコンセントの増設をお勧めします。