木造の漏電改修。

今日は、漏電改修の日でした。
先週末、以前訪問したK様宅、やはり漏電が働いてしまうみたいです。


とりあえずその日は、訪問したのですが。
漏電箇所が上がれる天井裏から調べられそうになかったので、
了解頂いて今日作業となったのでした。


増築部分のところが漏電臭いのですが、
そのあたりには、点検口がない。
最悪、1F天井に何箇所か、点検口を作って配線ばらしてみるしかかないかも知れませんと、
K様には事前に説明しておきました。


漏電臭いところは、2階部分が乗っているところ。
この辺は、1Fの点検口からいけないし。
続きになっていても、下地の吊り木に体重を乗せるほどスペースはないでしょうし。
それじゃ、天井落としてしまうでしょう。


そだ。
この上2F畳敷きだった。それなら畳めくって開口すれば、
1F天井裏覗けますね。


2F畳下開口して、適当なジョイントボックス見つけて
1時側(電源側)、2時側(機器側)切り離してみた。


2時側もそれなりに悪いけど(0.4MΩ)、それ以上に1時側が悪い。
1時側配線。

この前上った天井裏付近が悪かったみたいです。


天井裏その1。
奥の梁に見える幹線ケーブルが漏電していました。
分電盤から数えていくつめのジョイントボックスで漏電しているのか
心配していたんですが。1発目のジョイントボックスでビンゴ。


分電盤からここまで、土壁入っていたのでそれが原因だったみたいです。
ここを再配線してなんとか、この回路は0.1MΩ→0.7MΩに改善しました。




天井裏その2。

こんな中を電気屋さんは作業しています。
今日は涼しかったから作業しやすかったですけれど、
夏はサウナ風呂状態。


天井裏から戻ってきたらTシャツ真っ黒、汗が搾れるくらいになります。



外付けのブレーカボックスがあったのですが。
通常の漏電ブレーカ分のスペースがなかったので
安全ブレーカサイズのBJS2031 2P1E20A小型漏電ブレーカ 2個追加しました。


この1回路(0.7MΩ)、もう1回路(0.3MΩ)見つけたので。
この2回路は、別に漏電ブレーカを追加してみました。


合成の漏電で落ちてしまうのを避けるため。



漏電改修は、経験と感が大切です。
それと、既存木造漏電改修は、隠蔽配線が基本なので大変手間がかかります。


そして、できるだけ多くの点検口を。
漏電なんてあってはならないけど。
ケーブルをネズミがかじって漏電してしまう。そんな万が一があるので。
これが、大工さんに要望したいことのひとつになりました。