天井裏が駄目なら、床下から。

今日は、先日アンテナ工事をさせていただいたK様の工事の続きとなります。


電気工事の作業内容は、

  • 40A→60A電灯電源増設工事
  • IH用専用電源工事
  • AC用2回路増設工事
  • 屋内ブースター電源部取付及び視聴確認

が主な作業となります。


お打ち合わせの際、IH導入ということで、40Aじゃ心もとない。
電灯電源増設工事の際に幹線を張り替える必要がある。
それは、8sq→14sqへの張替え、それで40Aの容量不足は解消できる。
そしてそれの外回しはしょうがないでしょう。


それでもIH及び、エアコン電源回路増設工事のケーブルは、
出来るだけ目立たないようにしたいな。
屋根裏は、お打ち合わせの際に1F、2Fとも拝見させていただいていたのでした。



天井裏は侵入不可でした。


1F、2Fとも。
点検口はあるけど、それ以上先に人は入っていけない。
そんな構造でした。それじゃ点検口なのに点検できないじゃん。


K様には、お打ち合わせ時には、
外回し配線になってしまいますね。それをお伝えはしましたが。
自分はまだ納得できてなかった。
せっかくです。出来る限り目立たないように配線をしたい。



諦めるのはまだ早い。
上が駄目なら、下があった。天と地と


床下のルートは、残されていたのです。
アンテナ工事の際に宅内覗いて見つけた床下収納で、俺ひらめいた。
分電盤から、屋外へ。ここまではカバー処理。
床下換気孔までの立下りルートは、やむなく露出としても、
その先は当初予定してた様に、ぐるっと屋外露出配線する必要がない。
これなら屋外の見た目の配線も大分目立たなくなるでしょう。



床下を配線。


やっぱり、狭いところは俺担当です。這いつくばって、土まみれ根性でケーブル引っ張って見ます。
床下転がしはまずいので、ステップルとインシュロックで当然浮かしてあります。



既設の分電盤。
残予備回路不足、容量不足なので今回交換の必要がありました。



スッキリパネル分電盤。
奥に見えるカバーは、幹線、増設回路のケーブルの入ったカバーです。
結構、綺麗に仕上げられたかな。


分電盤もカバー付きのモノを選択したので、蓋を閉めてしまえば
今以上に目立たなくお洒落になりますね。


そして、床下を通ってその先は。


エアコンスリムダクトをバラシて屋内へ。
ここも露出部分が出来るだけ少なくなるように。
1Fも2Fもスリムダクト内を通線しなおして宅内へ引込形としました。



エアコンの露出コンセント。



幹線張替え工事中。


ベタベタ、露出で配線するのは、誰でもやれば出来る。
電気工事屋さんの仕事は、配線ルートを決めるのも、
一つの腕、センスの見せ所かと思います。出来るだけ隠蔽に。
これは、一服しつつ考えてから作業をする癖にしています。


残り作業は、IHコンセントの設置と、幹線切り替え工事。
そして、ブースター電源部設置・視聴確認等。
もう一日あれば、完了予定です。