保安器は、ブースター電源通しません。

先週、雨で延期をさせていただいた、
久喜市のN様の工事です。


今日は晴天晴れ、サクラ開花のニュースも流れてきます。
屋根上作業も、いい季節になってきましたね。



今日は、1.8mアンテナマストとします。


先週土曜は雨でしたが、お打ち合わせには伺っていました。
実地測定まで済ませてありましたので、標準20素子アンテナ U204Gと
マストは、高さを確保しなくとも問題なく受信できることが確認されています。


その為、3.66mマストを半分に。



水平器で垂直を取ります。



共聴入力INを測定中です。


この地域は、今までが東京電力さんによる
保障、共聴地域でした。
共聴INケーブルの測定中です。



久喜市吉羽N様 アンテナ工事完了です。



久喜市吉羽N様 東京タワー方向の景色。


ここまでは、完了です。

ブースター電源が通らない原因は、二つ。

それではと、宅内作業にうつります。


今までが、共聴の為ブースターが設置されていない。


既設住宅ですと、配線図はないですし、
勘を働かせながら、配線ルート、
分配器の位置を掴んでいかなければ、なりません。


これが案外厄介。ある程度、時間は掛かるでしょう。
それは想定していました。


まずは、4箇所あるうちの、1FのTV端子に電源部を置いてみますが。
電源部のTV側端子をNL30Sでレベル確認ですが、LEDはピクリとしません。
やっぱり、ブースター電源は、そうそうすんなりとは通りませんね。


残り、TV端子3箇所を次々あたっていくのも手ですが、
今まであんまりいい結果になったことも少なく。


はじめから、天井裏を覗いてみましょう。
配線ルート確認しちゃった方が早いですから。


2Fの押入れの点検口、すぐそばに分配器はありました。
分配器は、直付け式1端子電通タイプではあったのですが。



分配器の一次側方面に、BS混合器が潜んでいました。


この混合器は今は使用されていないそうですが、
BS方向のみ電通タイプでした。
宅内TV端子にブースター電源部置いても、ここでカットされちゃいますから、
端末残り3箇所回らなくて正解だったようですね。



天井裏でコンセント増設、ブースター電源部設置完了です。


これでOK、レベルが出るかと思ったら、
まだ電源が生きません。
壁面に取り付けたブースターランプも点灯していません。



ブースター本体の設置は壁面に。


そのうち、何かがピキンと思い当たる。


そういえば、共聴なのに、引込箇所に保安器が付いてなかったですね。
先週の現地調査の際にも、気づいていたのです。
電柱からのケーブル、そのまま壁に引き込まれていましたから。
こんな形もあるのかな。保安器は、宅内にでも付いているのかと。


写真を撮り忘れましたが、別の壁に気になる、金属ボックス。
開けたらここに、保安器がありました。
引込一次側が保安器まで隠蔽配線だったようです。


ブースター電源は保安器の宅内側からの電源もカットしてしまうのですね。
電源通せない原因となっていたのは、もう一つこれでした。


アナログ共聴を繋ぐには、ブースターの手前へ保安器の移設も必要となります。
ですが、共聴アナログは必要としないとのことですので、
保安機内で、接栓ジョイント、共聴引込は、ブースターから切離し、
工事完了となりました。


ダブルクリアで、ブースター電源は通りました。
今日も一つの経験です。
既設住宅でブースター電源を通すには、経験がモノをいいますね。